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ミックス犬が安い理由は?病気のリスクや健康面が良くないの?

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今ペット業界では空前のミックス犬ブーム。

私が愛犬のおやつを買いに行く近所のペットショップでは生体販売もしていますが、ショーケースの3分の1ほどが何らかのミックス犬だったりするので、その人気の高さに驚かされます。

言われてみればうちの周りにも色々な種類のミックスちゃんたちが増えてるなぁ~

また純血種の子犬に比べると価格が安いので、初めてワンちゃんを家族として迎え入れる人からすると、手に入れやすいというメリットもあるのかもしれませんね。

「オンリーワン」や「ハイブリッド」と呼ばれ、他にはいない唯一無二の可愛さが魅力のミックス犬。

今回はそんなミックス犬の価格が安い理由、また病気のリスクや健康面について深堀りしていきたいと思います。

 

ミックス犬が安い理由は?

街中でも多く見かけるようになったミックス犬。

血統書がついていなくても十分可愛いのに、どうしてペットショップやブリーダーでは安く販売されているのか不思議ですよね?

確かに不思議だね!

実はそこには様々な大人の事情があったりなかったり。

また10年前とは変わりつつあるミックス犬の価格の変動についても、下の項目で触れていきたいと思います。

 

ミックス犬が安い理由は健康面で様々な問題を抱えているから!

ミックス犬はなぜ安いのか?というテーマで書いていますが、実は近年のミックス犬ブームの影響もあってか、最近のペットショップでは純血種とそう価格は大きく違わない子犬も多くなってきました。

ひと昔前は5万円前後で販売されていたミックス犬も、今ではすっかり市民権を得て、30万円前後の子犬もざらに見かけます。

え!そんなに違うの?

これはひとえにミックス犬のブームが起こしてしまった価格の急上昇に他なりません。

コロナ渦で在宅ワークが増えてきたから飼い始めた人も多いみたいだしね!

そんな中、利益優先のブリーダーは売れ行きのいいミックス犬の交配を次々と行ってしまい、さらには「珍しい」「ほかで見かけない」犬種の交配も行っているんですね。

その珍しさから手に入れたい!と思う人たちも増えてしまって、一般的に人気の「マルプー」「チワプー」といったミックスだけでなく、ありえない掛け合わせで交配して世に出される子犬たちもいるようです。

この交配によってどんな弊害が起こるのかは、後述したいと思います。

 

中には例外なミックス犬も

このように人気があるミックス犬をむやみやたらに繁殖させて、利益を優先させるブリーダーがいる一方、厳密な交配を繰り返し、安定した性質の新種を生みだそうとしている優良なブリーダーも存在します。

皆さんはオーストラリアン・ラブラドゥードル(以下AL)をご存じでしょうか?

知ってる!めっちゃ穏やかでマイペースなワンちゃんなんだよね?

日本でも10年くらい前からじわじわと人気が高まっているALはアレルギーフリーで、尚且つセラピー犬としても期待される犬種ですが、「国際畜犬連盟」や「ジャパンケネルクラブ」ではいまだに公認されていません。

人気のミックス犬種ではありますが、素人による繁殖行為や悪質ブリーダーによる乱繁殖が行われないよう、引き渡し前に去勢・避妊手術が施されるなど細かく管理されています。

新しい血統の犬種を作出しようと思ったら、そこまで徹底してないといけないんだね!

それゆえに、産まれてくる子犬は頭数が限られており、他のミックス犬と比べて手に入りにくく、やや高い価格になってしまうんですね。

ALはまだまだ日本国内での頭数こそ少ないですが、しっかりとした団体がしっかりとした交配・繁殖を行い、性質の安定した犬種を作出しようとしているので、正式な犬種として認可される日もそう遠くないだろうと思っています。

 

【ミックス犬】病気のリスクや健康面が良くないのは本当?

ひと昔前、日本の家庭で飼われていた多くの犬は雑種犬であったと思います。

私が子供の頃に実家で飼われていた犬も、今振り返ると何の犬種が混じっているのか分からない雑種犬でしたが、身体が丈夫でよく食べよく遊び、大きな病気をすることもなく長生きをしてくれました。

雑種犬とミックス犬の違いがよく分かっていないと、ミックス犬も雑種犬と同様に丈夫なんじゃないの?と誤解をされてしまうことも。

確かに雑種犬とミックス犬って同じ意味かと思ってた

ここではミックス犬の病気のリスクや健康面について掘り下げていきますね。

 

ミックス犬の病気のリスクが高い理由は?

そもそもミックス犬とは、異なった純血種の親犬同士の交配により産まれてきた犬のことを指すため、どんな犬種の血が混じっているか分からない雑種犬と比べて、その点が大きく異なります。

雑種犬が丈夫だと言われる理由は、純血種特有の病気や欠点(弱点)が受け継がれてないから、もしくは要素が薄くなっているからと言えるでしょう。

逆に言えば、異なる純血種同士のミックス犬は両方の遺伝子情報を受け継ぐために、どの程度の遺伝的疾患が子犬に影響するか、個体によって不明と言う点にあります。

例えば、胴が長いミニチュアダックスと骨量の少ないチワワのミックスは椎間板ヘルニアを発症する割合が高め。

その他にも、体の大きさが全く異なる犬種同士のミックス犬は奇形の子犬が産まれるケースも多いといったデータもあります。

みんながみんな可愛く健康で産まれてくるわけじゃないんだね・・・

ペットショップで見かけるミックス犬の中には、当然ながら奇形な子犬や容姿が悪い子犬などは売り物にならないため陳列こそされていませんが、店頭に並ぶ可愛いミックス犬の繁殖の裏側にはそういった事情があることも知っておかなければなりません。

 

ミックス犬の健康面で注意すること

と、ここまではミックス犬の病気のリスクや健康面での不安について書いてきましたが、実際のところ、純血種の犬であろうとミックス犬であろうと、大切なのは飼い主さん側が愛犬がかかりうる病気のリスクを知り、それに対処してあげることです。

ミックス犬であれば、親犬の犬種からかかりうる病気・遺伝的疾患を予測し、それに合わせて生活環境を整える、など。

ワンちゃんは人間の言葉こそは喋れませんが、たくさんのサイン(カーミングシグナル)を出すことで、体調不良も含めた色々な情報を私たち飼い主側に伝えようとしています。

何か普段と様子が違うなぁと違和感を感じた時には、しばらく様子を見るのではなく、まずは早めに病院で受診をしてもらいましょうね。

ネットの情報を鵜呑みにしたり、自己判断での様子見は避けるってことだね!

 

まとめ

今回はミックス犬の価格が安いとされる理由と、病気のリスクや健康面のデメリットについてお話してきました。

ここ最近のペットブームの中でも、人間と寄り添っていく新しい血統として交配されているALのような例もあり、必ずしもすべてのミックス犬の価格が安いという訳ではないようです。

しかしながら、大きく異なる性質を持つ掛け合わせのミックス犬は成長過程でどちらの遺伝子が強く出てくるのか予測が付きません。

それは健康面でも言えることだよね!

ミックス犬は「両親それぞれのいいとこ取り」という売り文句をよく耳にしますが、「それぞれの健康面での欠点(弱点)も引き継ぐ可能性がある」という事を頭の片隅に入れて家族に迎い入れることが大切です。

もし健康に問題のないミックス犬を迎えたいと考えていらっしゃるならば、直接ブリーダーさんの犬舎で親犬・子犬を確認し、ブリーダーさんからアドバイスをもらいながら、じっくり検討されてから迎え入れることをおすすめします。

家族になるのは縁もあるから、どんなコにも幸せになってほしいなぁ~
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