世界中でたくさんの仮想通貨が開発され、それぞれさまざま目的で作られています。CryptoNewsで注目の草コインを目にする機会も増えてきているのではないでしょうか？決済処理の早さや、手数料の安さ、実用性を重視した仮想通貨などさまざまです。そんな中、パソコンなどのストレージの空き容量を活用することを目的とした仮想通貨シアコイン（Siacoin）が誕生しました。そこで、今回はシアコインの特徴やこれまでの価格などを徹底解説していきましょう。
シアコイン（Siacoin）とは
| 名称 | シアコイン（Siacoin） |
| 通貨 | SC |
| ローンチ | 2015年5月 |
| 現在の価格（2024年12月22日時点） | 0.87円 |
| 時価総額ランキング | 227位 |
| 発行上限 | 上限なし |
シアコイン（Siacoin）とは、ブロックチェーン技術を活用した分散型クラウドストレージサービス「Sia」のネイティブトークンです。Siaは、DropBoxやGoogle Cloudのようにデータをクラウド上で管理することができるのに加え、個人のパソコンの空き容量を他のユーザーや企業に貸し出すことが可能なのです。そして、報酬としてシアコインを得る仕組みになっています。
シアコインの特徴
シアコインの特徴を解説していきましょう。
分散型クラウドストレージプラットフォーム
前述で少し説明したように、シアコインの大きな特徴は分散型のストレージサービスです。Siaは、分散型クラウドストレージプラットフォームを提供し、データは分散化されたネットワーク上で保管します。保管されたデータは暗号化され、ハッキングやデータ改ざんのリスクが少なく、高いセキュリティーの下で取り扱っています。
低コストでストレージの利用
Siaの分散型モデルにより、従来のクラウドサービスよりも大幅に低コストで利用することができます。例えば、シアコインのレンタルは1TBあたり月額2ドル（約300円程）ですが、Googleクラウドでは1TBあたり月額5ドル（約780円）ほどが必要です。比較すると、Googleクラウドの半分のコストでストレージをレンタルすることができます。
報酬が発生する
シアコインは、個人のパソコンやサーバーの空きストレージをSiaのネットワーク上で他のユーザーや企業に貸し出すことで報酬が発生するという特徴があります。貸し出しから報酬の支払いはスマートコントラクトによって一括で管理され、貸し出す側の負担がありません！そして、報酬にシアコインを受け取る仕組みです。
これまでのシアコインの価格
シアコインのこれまでの価格推移を解説していきましょう。
発行当初価格
2015年5月頃に発行された当初の価格は1SCあたり$0.0000453でした。当時はまだ開発されたばかりで、仮想通貨全体の認知度もまだ低かったため価格を大きく上昇させることもありませんでした。
過去最安値
シアコインの過去最安値は2015年12月に記録された$0.0000150です。当時はプロジェクトの開発初期段階であり、他のストレージサービスが注目されていたため需要を拡大することができませんでした。
過去最高値
シアコインの過去最高値は2018年1月に記録した$0.0941です。発行当初の価格と比べると、2,000倍以上も価格が上昇していることがわかります。他のアルトコインと同様に価格を急騰させ、時価総額ランキングを10位〜20位前後をキープしていました。
2024年価格
2022年6月以降、シアコインは大きな価格変動は見られず、1SCあたり$0.005から$0.008の間で価格の上げ下げを繰り返しています。市場環境や需要の安定化が影響していることが考えられ、他の仮想通貨と同様に低いボラティリティを維持しています。
シアコインの将来性は？
シアコインは将来性に良い見通しを持っており、今後ブロックチェーン技術の進化により更なるアップデートが期待されています。どんどん新しいハートマークが生み出され進化しているように、日に日に新しいテクノロジーが生み出されています。しかし、他にもストレージ系のプロジェクトは40以上存在し、どのようにして差別化を図っているのかが重要です。また、今後価格が急騰する可能性は低いようで、より優れたテクノロジーが必要になってくるでしょう。
最後に
シアコインの特徴である分散型のストレージサービスは、今注目を集める分野で将来性に期待が寄せられています。しかし、類似サービスも多く、シアコイン独自の差別化が重要です。残念ながら短期的な価格上昇は見込みにくいものの、長期保有の投資対象として検討する価値はあるでしょう！ぜひ、気になる人はチェックしてみてください。
